Vol.10「スノーサンドという挑戦」

2025.11.11

誰もつくったことのない
お菓子をつくる。
それが、始まりでした。

 


 

SNOWSの原点とも言える、スノーサンド。自社の放牧酪農場の北海道産放牧牛乳を使った生チョコレートを、カリカリのラングドシャクッキーで挟んだおいしさや、山の版画家・大谷一良さんの作品をモチーフにしたパッケージは、毎シーズン多くのひとを虜にしています。「この味わいって、どうやってつくられたんだろう?」そう思うひとも、なかにはいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、スノーサンドのおいしさの秘密を皆さんにお届けするべく、スノーサンドに初期からかかわる、研究開発部部長の久松寛知さんにお話を聞きました。
 


  
前例がない。試行錯誤の末に
生まれたスノーサンド。
 
スノーサンド。それはSNOWSを手掛ける、代表の長沼真太郎が長年温めてきたアイデアでした。「生チョコをサンドした、立体的なラングドシャをつくりたい。それでいて、生チョコの口どけのよさも表現したい。そう言われたんです」と、久松さんは当時を振り返ります。「ラングドシャで生チョコを挟むなんて、最初は無理だと思いましたよ。一般的に、ラングドシャは平たいものですし、水分の多い生チョコを挟んで焼くなんて、おそらく日本では前例がない」。

 
しかし、冬を代表するお菓子をつくりたい、まだ誰もやっていないことに挑戦しようという長沼の強い思いに背中を押され、久松さんたちは開発をスタートします。ラングドシャクッキーの焼き型はどうするか、どんな形にしたら焼けるか、考え続ける日々。「水蒸気で爆発したり、形が崩れたり。失敗の繰り返しでしたね。そこから少しずつ、理想に近づけていきました。これならと思うものができるまで、1年はかかったと思います。鉄板業者さんと焼き型の試作型を5〜6回はつくりましたね」。1個焼くのに15分近くかかるような手作業から始まり、ようやく今の形にたどり着いたといいます。
  

  
こだわったのは
できたてを届けること。
 

スノーサンドのおいしさは、カリカリのラングドシャと、とろける生チョコのコントラストにあります。熱した鉄板で挟み焼きにすることで水分が一気に飛び、独特の食感が生み出されるラングドシャ。焼き加減を攻めることで、香ばしさとカリッと感を最大限に引き出しています。ラングドシャの内側に入っている十字の切込みもポイント。これがラングドシャを食べやすくしている秘訣です。

 

 
生チョコは規定の基準を満たしながら、常温でも日持ちするように配合を工夫。「水分が移ってラングドシャの食感を損ねないよう、生チョコには独自のコーティングを施しています。素材は北海道産の小麦粉、バター、砂糖、牛乳など、地元のものを厳選。特に冬の放牧牛乳は濃厚になるので、ミルク感を引き立ててくれるんです。冬だけのお菓子である理由は、この自社の放牧酪農場の放牧牛乳を使いたかったからなんです」。

 
賞味期限は2週間とラングドシャにしては短めです。「できたての鮮度を大切にしたつくりかたをしているので、2週間が限界。最もおいしい状態で皆さんに食べていただける期間を設定しています」。小さなスノーサンドには、随所に大きなこだわりや工夫がこらされていました。
 


 

  

手作業だから生まれる個性。
それも楽しみの一つ。
 
作り手ならではのスノーサンドの楽しみ方を聞いてみると、「贅沢に2〜3個一気に食べます」とほほ笑む久松さん。手に取るひとには「何度も食べて、自分だけの楽しみ方を見つけてもらえたらうれしいですね」と話します。

 
ちらりと生チョコが見えるラングドシャの形は、実は手作業で整えているとのこと。「形の調整はもちろん、直火で一つひとつ焼き上げるので、焼き色に濃淡が出るのも個性です。手づくりならではの温かみを感じてもらえたら」。たくさんの時と思いが込められたスノーサンド。北海道の冬を想起させるおいしさは、作り手の思いものせて、今年もたくさんのひとに届けられます。

 

 

 

※撮影・取材 2025年10月

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